田附勝 – KAKERA

PAST 01. 31. 2020 - 02. 26. 2020
株価表 1990年(平成2年)3月13日 毎日新聞(撮影:2017年11月10日 東京都東久留米 市)

田附勝 新作個展「KAKERAーきこえてこなかった私たちの声」
第12回木村伊兵衛賞をいただいた「東北」からその後の鹿狩猟師を追った「その血はまだ赤いのか」(2012年)「おわり。」(2014年) を経て、漁師「魚人」(2015年) と人々と土地を追ってきた田附勝さんの根底にある、この国のかたちに迫る新たなシリーズが「KAKERA」となります。
博物館に眠る縄文土器の欠片は、もしも撮影されなければ日の目を見ることはなく、価値のないと言われるかけらにも人の手の跡が刻まれていることに注視した写真になっています。更にそれらが包まれていた新聞紙がそのままの形で一緒に撮影され、日本の近代を垣間見ることができます。声なきものの声が日本の再考を促すようでもあり、「何も語らないピースが現代に生きる自分たちに語るものがあり、歴史・過去が炙り出される」と作家は言います。あざみ野市民ギャラリー(〜2月23日)では、展示で写真の見せ方も工夫したものになっているので、ぜひに見ていただければ幸いです。
2月22日のあざみ野市民ギャラリーでの石倉 敏明さんとのトークにて、T&M PROJECTSより刊行される作品集「KAKERA」を先行販売いたします。